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あらゆる鳥のしらべ

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川崎ローズ ・剣風帖

「指フェチっぽい龍麻」CP指定無し
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マリィの頼みはとても可愛らしいものだった。
あいかわらずどこか怯えたような、つつけば泣き出しそうな様子で、折り紙を折って欲しいと言われた。

いいよ、と引き受けたものの、いざ紙を前にして、固まってしまった。
鶴?
子どもの頃、クラスが変わるとは千羽連なったあれを貰うものだから、形はよく知っているのだけれど、そういえばまともに折ったことがない。

「それは、龍麻、おまえ…」
「鶴くらいは、なあ? ひーちゃん、常識だぜ? ツルは」
「あ、醍醐はともかく京一に常識を説かれると何だか」

そんな風にぎゃいぎゃい騒いだ挙げ句、マリィには数日の猶予を貰って、練習した。
三角から三角。
細い脚。
尖ったクチバシ。
ぴしりとそろったのを目指して精進していたら、女子が本を貸してくれた。
何だか凄い。
バラの折り方まで載っている。
マリィに満足して貰ってからも、龍麻は折り紙をやめなかった。

「妙なものにはまったな、ひーちゃん」
「そういう感じだね」
「凝り性だったのだなあ……あいつ」
「うふふ」

もともと、器用な方だからか、いろいろな折り方はすぐに覚えて、ふと気づくと何かを折っている。そんな状態に龍麻はなった。
そんな中、こだわって何度も練習するのだが、なかなかきれいに決まらないものがある。
本で見たバラは、丁寧な解説こそついていたけれど、美しく折るのは難しかった。
ああでもない、こうでもないと折る龍麻を知っているのは真神組だったのだが、やがて如月宅でも紙を手にするようになった。

「龍麻。この新作千代紙などどうだい?」
「わ、きれいだなー。もうちょっと薄いのがあるといいな」
「いいよ、捜しておこう」
「……骨董屋め、金づるをまた」
「何か言ったか、蓬莱寺」

少しずつ上達していくバラを、興味を持って見ている仲間たちだが、手は出さなかった。何しろ折り図が複雑すぎる、というのが皆の意見だ。

「ハーイ、タツマ、それ何?」
「折り紙なんだけど……」
「Wao! 難しそーダネ!」
「……特にお前にはだろ」
「黙れ、京一」

風の抜ける如月邸、その奥の間。
可愛らしい柄の千代紙を一枚、一言断って手にした青い目の仲間は、するすると一羽のツルを折りあげた。

「……うまいじゃないか」
「これrose? 難しいネー」
「……とか言いながら、折ってるお前はなんだ?」
「ボク、得意ですヨー?」

あれほど龍麻が苦労していた、そして蓬莱寺は試そうともしなかったバラを、幾度かの試行錯誤を経て、きれいに折りあげて見せた。

「うめえ」
「梅柄のroseネ、ちょっと変だけど」

はい、あげるよ、と差しだされたバラを見て、龍麻が笑った。

「アラン、手出して」
「んー?」

指をそろえて、手のひらを合わせて、龍麻はまた微笑んだ。

「指が長いなー、それに先がこう、ぺたっとして細くて……アラン、何か習い事してるのか?」
「あー、エート」

何か言いにくそうなアランに、龍麻がぐっと顔を寄せた。
二人の間で、そよそよとささやきが行き交う間、そして朗らかに龍麻が声を上げて笑う間、蓬莱寺、醍醐、そして店から顔を出した如月。
皆が目を剥いていたが、龍麻もアランも気にした様子がなかった。

「それにしても、アランてきれいな指なんだな! 手のひらはでかいし」
「HAHAHA」

「ひーちゃん……」
「何があったんだ……?」
「これは……」

卓袱台の上には、可愛らしい、梅模様のバラが一輪。



激ムズと噂のバラの折り紙。様々なVer.があるようですが… アランはきっと指がきれいに違いない! 次点御門。壬生は…僕の手は汚れているからねとか言い出したので、ぺいっと。犬先生は…大人の手。フェチだったら○めたり、○いを○いだりした方がそれらしかったでしょうか…

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